【うたぐら】二拍子・三拍子・四拍子~其の弐~

10. 比叡の山 太鼓の音のする時は 山王七者の 舞となるらん
11. 産土の 御戸帳をござと まきあげて 氏子繁昌と 守り申さな
12. ありがたや 萬の神が 入りそめて 入りての後は かみや守らん
13. 峯は雪 ふもとはあられ 里は雨 雨になりての しぐれなるらん
14. 新玉の年のはじめに 筆とりて よろずの宝 今ぞ書きとる
15. 山の神 育ちはいずこ 奥山の 戸山が奥の さわら木のもと
16. 霜柱 雪が桁はり あめ垂木 氷のおつる つゆのふきくさ
17. 神々が 音無川を 渡り来て いかに大社は うれしかるらん
18. 冬来れば 葉山へござと 降る雪は 冬咲く花と 見る目かるらん
19. 秋葉山 杉の小育ち 多けれど やよすが中に 思う杉あり

【うたぐら】二拍子・三拍子・四拍子~其の壱~

1.七瀧や 八瀧の水を くみ上げて 清めればこそ しょうじとはなる
2.七瀧や 八瀧の水を くみ上げて 日頃のけがれ 今ぞ清むる
3. あれを見よ 津島が沖で こぐ舟は ゆけとはこがで 遊べとよこぐ
4. 二の宮の 小笹のつゆは 雨かとよ あめになりての 時雨なるらん
5. 月日の けぎゃうの帯は ももむすび ごぜよりほかに たれかとくべし
6. しゃうじゃの しゃうじゃの おこも幾重しく 七重も八重も 重ね八重しく
7. 伊豆の国の しまは七島 その中で まづさし出たは 伊豆の大島
8. 吉野なる 金の鳥居に 手をかけて 花の浄土へ 入るぞうれしき
9. 吉野なる 御山の奥の かくれ堂は 本来宮の 住みかなるらん
10.比叡の山 太鼓の音の する時は 山王七社の 舞となるらん